年金制度を点検する財政検証が行われた。5年に1度年金制度を点検する財政検証は経済成長率などの条件を変えた複数のケースで年金額を検証する。使用する基準は、現役世代の収入と比べた年金の給付水準。経済成長が続くと仮定したケースでも今の61.2%から57.6%に低下。過去30年のようにほとんど経済成長がない場合には33年後には50.4%と年金水準は今より2割近く目減りする。一方、政府が年金を維持できる水準として定めているのは50%以上の所得代替率。前回の5年前は経済成長なしで50%を割り込んだが、株価上昇などの影響で状況は改善した。