選挙で示された民意は。諸富徹は「経済不安に対し政治が手当てしきれなかった部分に対し、既存の社会保障制度額を守って現役世代に対する投資が薄く、そこを変えてくれというメッセージとして受け取るべき」と指摘。投票率の上昇について待鳥は「結果がわかりきっているわけではない選挙は面白そうだから行く、という要素があるのは確か。しかしそれは期待なのか、政治家が選挙で落ちるのを見て溜飲を下げるという面白さなのか。今回の選挙を通じて考えなきゃいけないことだと思う。突き詰めて今後の政治教育の場に活かしていくことが必要になる」と指摘。谷口も「日本は日常的に政治的議論をする社会ではなく、本気で民主主義の主権者教育をやってもこなかった。知らないままいきなりネットの世界で『面白いから、盛り上がってるから参加する』というあり方は危惧を抱かれているところ」と同調。また地域別の投票率の集計結果については「大都市部の方が学校が熱心に主権者教育を行い、10代がトップに出てくる状態。『意識高い系』の若者が都市部に多く、それと従来型の投票率が高い地域とが混ざった結果だと思う」と分析。