参議院選挙で自民、公明の与党は50議席を獲得できず、過半数を維持できなかった。自民党は物価高対策をめぐる給付金などで批判を浴び、序盤から厳しい戦いを強いられた。保守票を固めることができず、自民党が連勝してきた「保守王国」鹿児島や富山などでも敗れた。公明党も現職候補が愛知と神奈川で落選、衆議院に続き参議院でも少数与党に転落した。石破総理大臣は続投の意向を示したが党内から「退陣すべき」との声もあり、今後の政権運営は不透明。「日本人ファースト」を掲げて戦った参政党は東京、大阪、愛知、福岡などで当選を果たすなど躍進し14議席を確保。「手取りを増やす夏」を掲げて戦った国民民主党も議席を伸ばし、17議席となっている。