明日投票が行われる台湾総統選挙では、世論調査では民進党の頼清徳候補が全てリードしている。追う国民党の候友宣候補は経済を通じた中国との交流で緊張緩和を訴えているが、中国との関係よりも足元の生活を改善してほしいという若者層は民衆党の柯文哲候補を支持する傾向にあり、他の2人も終盤戦は若者や浮動票を取り込もうと内政問題に関するアピールが増えているとみられる。民進党政権に対する中国の圧力は経済面のほか、最近では気球が台湾上空まで飛来するなど軍事面で強まっており、中国と融和的な国民党とは交流を重ね農水産物禁輸を一部解除するなど、国民党を支持すれば経済がよくなるとの印象を与えている。