2019年から、中国は蔡英文政権への圧力強化のため、台湾への個人旅行を禁止した。また、2020年から、新型コロナ流行を理由に、台湾への団体旅行を禁止した。先月28日、中国観光当局は、福建省の住民による台湾の離島・馬祖列島への旅行を再開した。その後、同住民に限り団体旅行を認めるとしている。2022年8月から、中国の税関当局は害虫の検出を理由に台湾産の柑橘類の輸入を停止していたが、先月28日から輸入を再開する方針を発表している。法政大学の福田円教授によると、中国は軍事的アプローチで新政権に圧力をかけつつ、主に台湾野党と連携した平和的アプローチも強めており、独立志向が強い頼総統の姿勢が支持されにくい雰囲気を作る狙いがあるのではないかと指摘している。増田さんは「自分の方針は強く打ち出したいという一方で、大きく喧嘩はしたくない。現状がいいという意味で、独立という言葉を使ったのかもしれませんね」などと話した。