北京市内で一昨年、ゼロコロナ政策で店が開けず青空カットが各地で見られた。今は店舗で通常営業を行っているが、売り上げは戻ってないという。景気回復の足取りは鈍く、消費者の財布の紐は硬いままだという。市民からも、「給料の支払いが遅れるということが起きている」「資金不足で倒産したところもある」などといった声が聞かれた。一方で好調の業界もあるという。四川省にある鉄骨などを製造する会社では、去年受注が伸び売り上げが前年比約10%上昇したという。背景には、政府は精力的に公共の橋や高速道路の橋、景勝地の橋など公共工事を推進しているからだという。習近平指導部は内需拡大のため、財政出動を積極化させているが、どこまで景気を浮揚させられるかが焦点の1つとなる。中国政府は今日の会見で、経済は依然として多くの課題を抱えているとの認識を示している。