きのう投開票が行われた参議院選挙。注目の1人区、自民党は前回、28議席を持っていたが今回は14議席。敗因はポイントの1つ目は「コメ」。「コメを買ったことがない」と失言し辞任した江藤拓前農水大臣の地元、宮崎では立憲民主党の山内議員が当選。ポイントの2つ目は「保守王国への分裂」。森山幹事長のお膝元、1人区となった2001年から自民党が無敗だった保守王国・鹿児島選挙区では無所属の尾辻議員が自民候補を破って当選。永田町では石破総理の退陣論が吹き荒れている一方で自身は続投する考えを示している。自民党・麻生太郎最高顧問も周囲に続投は認めないと話している。自民党本部ではきょう午前から臨時役員会が行われていて、このあと石破総理と公明党の斉藤代表が会談する。自公の過半数割れで野党はこのまま不信任案を出し政権交代を迫るのだろうか。政治部野党キャップの村上記者は「野党第一党の立憲民主党が議席を伸ばさなかったため限りなく低いと思う」と指摘。一方で躍進した参政党は「将来的には自民党の分裂もあるのではないか」とみている。自公が過半数割れした要因について、ジャーナリスト・池上彰は「何と言っても物価高が大きいと思う」などとスタジオでコメント。若者たちについて、ジャーナリスト・増田ユリヤは「自分たちの見方になってくれる人はどこだろうという感覚で投票をしたのではないか」などとスタジオでコメント。石破総理が万が一辞任した場合、自民党の新総裁を選出することに。国会で総理指名選挙が行われることになるが野党が多数のために首相が選出できるかはわからない。その場合、連立の枠組みの見直しなどが想定される。自民党が大敗した過去の参院選では1989年に宇野元総理が36議席で辞任。2007年、安倍元総理は37議席で続投したが2か月後に辞任。ポスト石破について政治アナリスト・伊藤惇夫は「人気の高い人でいうと高市さんか小泉さんくらいしかいない」と話す。
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