IMFの予測によると日本が今年の名目GDPでドイツに抜かれて4位になる見通しとなった。円安でGDPの数字がドル換算で目減りしていることや、ドイツで急激なインフレが進んだことが直接的要因だが、ウクライナ侵攻の影響で景気が低迷しているドイツに抜かれるとなると、日本の経済成長力の弱さが懸念される。日本はここ30年名目賃金が1.1倍しか上がらなかったのに対し、ドイツは2.1倍上がっている。また研究開発・教育への投資が少なかったことが影響していると思われる。一方で、国際社会での発言力低下なども懸念される。IMFは2026年には日本はインドに追い抜かれると予想している。未来への投資を増やし、力強い経済と取り戻す努力が求められる。