木内さんに話を聞く。テーマは“変化する米中の経済パワーバランス”。急激に中国は経済規模を高めていったが失速、アメリカは強さを維持などとし、世界の各目GDPに占める割合を説明、「アメリカを追い抜くという見通しが今なくなってしまった」などと話した。また中国の経済減速の要因については農村部の労働力の枯渇や賃金が上がり世界の工場ではなくなったとのこと。中国の成長率見通しを厳しくしているのは実は人口の動きで、中期雇用者数増加率の見通しについて説明し「人口減少もあると思うが、女性の労働参加率低下が、潜在成長率の低下に実は直結しやすいということになっていると思う」などと話した。アメリカ経済は対照的で依然として2%の成長率のペースを維持している、失速もせず世界経済の中で一人勝ちを続けているなどと話し、コロナ対策で財源金融面で大きなサポートをしたことが1つの理由とのこと。また強さの要因は「移民の急増というのがやはりあるのではないか。バイデン政権という移民に寛容な政権ができたということもあり2000年以降は移民がかなり増えてきた」などと話した。少子高齢化人口減少が進む中でも高い成長率を維持できているというアメリカは日本も含め他の先進国にいろんな意味合いがあるのではないかと思う。トランプ再選となるとさらに移民の入国を非常に厳しくする。合法的な移民も含めて非常に厳しくするという可能性が高まる。パウエル議長も移民の大幅増加は長続きはしないと言っている。こういうことを考えるとアメリカが独り勝ちという状況は決して長く永続的に続くものではないと思う。」などと話した。