山国川水系の上流にあり大分県中津市や福岡県北九州市などの水源のひとつになっている耶馬溪ダムは梅雨明け以降極端に雨が少ない状況が続いている影響で貯水率が低下し40.8%となっている。貯水率が40%を下回るとダムを管理する国土交通省山国川河川事務所や山国川の水を使用する自治体の代表などでつくる協議会が取水制限の実施を決めている。河川事務所によるとダムの流域では雨が降る時間帯があったが貯水率の回復には繋がらず40%を下回る可能性があるという。取水制限が実施されると山国川から取る水の量が生活用水が通常より20%、農業用水は30%、工業用水は80%それぞれ減らされる。さらに協議会ではダムの貯水率が20%を下回った場合、制限強化を検討していて、そのための会合を8月12日に予定している。河川事務所や中津市などはさらなる節水を呼びかけている。
