与野党の対立について、岸田総理が政倫審に出席したことに端を発していて、元々与党側は予算案の年度内成立のために野党が求める政倫審の開催に応じる必要があり、一時関係議員らが政倫審出席を拒む状況があった中で自らが政倫審に出席という奇策に打って出た。岸田総理は与党側に対し、自分が出た以上は予算案の年度内成立を確実にするよう与党側に強く指示し、野党との対立も辞さない姿勢を示した。しかし、フィリバスター演説には野党内からも批判が出ている。岸田総理が年度内成立にこだわる理由は、表向きは能登半島地震の復旧・復興予算が含まれているためだが、衆議院解散をめぐる思惑もある見方も出ていて、年度内成立が確実となれば政局のフリーハンドを握れる事ができ、いつでも解散ができるという姿勢を見せることができる。ただ、支持率低迷の中で解散できるのかという疑問は残るが、政局の主導権を維持するのではという見方も出ている。裏金問題事件の真相究明については今日政倫審に出席した事務総長4人は全員が裏金作りの経緯を存じ上げないなどと主張した。この国会は明日夜までもつれ込む見方もあったが、与野党の交渉の中で本会議が終わったところで一旦閉じて、明日予算委員会を再開する方向で固まった。