サブスクを巡って亡くなった人が生前に契約していたものを遺族がスマホのロックが解除できずに解約できないというトラブルが相次いでいる。こうしたものはデジタル遺品と呼ばれておりサブスクの他にもネット銀行の口座などがある。トラブルの具体例としては夫を亡くしたあと夫が契約していたサブスクの請求があって事業者に問い合わせたもののIDとパスワードが分からないとすぐには解約できないと言われた。亡くなった兄がネット銀行で口座を開設していたと聞いていたが契約先を確認しようにもスマホのロックが解除できず確認できないなど。スマホなどのデータ復旧解析サービスを行っている企業に話を聞いたところ、デジタル遺品に関する相談は年々増加しているということで、そのうちのおよそ8割がスマホやパソコンのロックを解除するパスワードに関する相談だという。国民生活センターに確認したところスマホのロックさえ解除できれば入っているアプリやメールの履歴などから亡くなった方が契約していたサービスが分かるため最低限、スマホのロック解除のパスワードは共有しておくといいと話していた。その方法の1つとして紹介されていたのが丈夫な紙にパスワードを記入したあと修正テープを2〜3回重ねて貼って保管しておくというもの。遺族が必要な時にコインなどでテープ部分を削ることでパスワードが分かる仕組み。また、パスワードをそのまま書かずに家族だけが分かる合い言葉にする方法もあると紹介されていた。