去年1年間に生まれた子どもの数は、速報値で72万人余。統計を取り始めて以降、最も少なくなった。複合的な理由がある中で、大きな要因の1つと指摘されているのが、都市部を中心に子育て世代が直面している住宅事情。住宅の狭さを理由に出産をためらう家庭は今、増えている。若い世代で理想の子どもの数を持たない人に、その理由を複数回答で尋ねた調査では、「お金がかかりすぎるから」などに続いて、3番目に多かったのが、「家が狭いから」。前回2015年の調査と比べ3.4ポイント増加した。実際、都市部を中心に住宅費が高騰する一方で、住宅面積の縮小も進み、首都圏の新築マンション1戸当たりの専有面積は、20年余りで11%減少している。こうした中、全国で増加する空き家を活用する取り組みも。住宅を巡る課題。専門家は、公的支援を検討する必要もあると指摘する。
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URL: http://www.ipss.go.jp/
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