去年、日本被団協のノーベル平和賞の受賞を受けて被爆者運動の礎を築いた被爆者たちを紹介する企画展がきのうから長崎市で開かれている。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の会場には、長崎の被爆者運動の礎を築き、志半ばで亡くなった渡辺千恵子さん、山口仙二さん、谷口稜曄(すみてる)さんの3人を紹介するパネルや書籍など約50点を展示。山口さんを伝えるパネルでは、1982年に被爆者として初めて国連の演壇で訴えた「ノーモア ウォー ノーモア ヒバクシャ」という言葉が写真とともに紹介されている。また、谷口さんの被爆体験を元に作られた「赤い背中」というタイトルの絵本は、背中のやけどによって1年9ヶ月の間、うつ伏せのまま寝たきりの状態が続くなど、痛み・苦しみがなくなることがなかったことを伝えている。企画展はことし3月28日まで開かれている。
住所: 長崎県長崎市平野町7-8
URL: http://www.peace-nagasaki.go.jp/
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