北朝鮮に対する制裁の実施状況を調査してきた国連安全保障理事会の専門家パネルが、ロシアの拒否権によって任期が延長されず、きょうで活動を停止することになった。北朝鮮による核・ミサイル開発への国連の監視が弱まることが懸念される。専門家パネルは、2009年に設置され、北朝鮮がどのように制裁を逃れ核・ミサイル開発を続けてきたかを調査して、毎年2回報告書を公表してきた。最新の報告書を紹介。米国・トーマスグリーンフィールド国連大使は、日本や韓国などと協力して制裁逃れを監視する新たな枠組みをつくる考えを示しているが、今後どこまで効果的な監視や調査を行えるのかは予断を許さない状況。