坂上田村麻呂の遠征により、朝廷の支配下に置かれることになった蝦夷は故郷を追われ、全国各地に強制移住させられた。全体の3割近くは関東へ。騎射の技術を買われ、賊を取り締まる警察の役割を与えられた。関東に移り住んだ天皇の子孫たちは蝦夷を配下に加え、武力を手にすることとなった。11世紀、清和天皇の血を引く源氏の棟梁、源義家が名を馳せた。騎射を得意とし、その腕前は神の如しと称えられた。騎射の技術の1つに「八的」がある。馬を走らせながら、8つの的を射抜くもので、流鏑馬の的よりも多い上、的のサイズは約17分の1。
朝廷によって征服された東北だが、蝦夷が再び力を取り戻した。1051年、源氏は東北へ遠征し、リーダーを攻め滅ぼすことに成功した。
朝廷によって征服された東北だが、蝦夷が再び力を取り戻した。1051年、源氏は東北へ遠征し、リーダーを攻め滅ぼすことに成功した。