二階氏の衆院選不出馬表明の狙いについて、二階派の議員は「処分させないために先手を打った」などと語っている。自民党執行部は政治資金問題で安倍派幹部に「選挙の非公認」以上の重い処分を検討しており、二階氏にも重い処分を検討していた。二階氏は政治家として勝負師な一面があり、安倍派幹部の聴取前に先手を打ったという見方がある一方、執行部が二階氏へ処分を下すことを避けるべく自発的に判断してほしいと促していたとの見方もあるという。今回の件で執行部は安倍派幹部に自発的判断を促しやすくなり、自発的に判断しない場合は厳しい処分に踏み切るのではないかとみられている。また二階氏は菅前首相と組んで新たな総裁候補を擁立する可能性があり、ここに今回の不出馬表明がどう影響するかも注目されている。柳澤氏は「今後は二階氏の後継問題として、世耕さんとの和歌山での関係がどうなるのかが焦点になってくる」などと述べた。