各地で危険な暑さが続く中、対策として日傘を使う人が増えている。東京・銀座では日傘を使っている人が多かった。利用が広がる日傘。暑さ対策には何が必要なのか。日用雑貨店広報部・本田浩一は生地がどれだけ熱を遮るか数値で表した「遮熱率」について「35~40%を超えているものであれば遮熱の効果が感じられる」などと述べた。環境省が行った実験では、夏の昼間に15分間歩いた場合、帽子だけの人は頭から肩にかけ表面温度が高くなっている。遮熱効果が低い日傘は肩周りの熱が低く抑えられている。遮熱効果の高い日傘で赤くなっているのは傘だけ。さらに帽子のみと比べて発汗量が約17%ほど減少していた。武蔵野大学・三坂教授は「遮熱日傘を使うことが熱中症予防に効果的だと判断していい」などと述べた。日傘の利用は子どもたちにも。栃木県壬生町では先月から町内の8つの小学校で一斉に日傘をさして登下校を始めた。子ども用の日傘開発に力を入れる企業もある。名古屋にある老舗傘メーカーの売れ筋は晴雨兼用の傘で、前年同時期比の販売数は2倍。子どもが安心して使える工夫もされている。ケガ防止のためにパーツから独自に開発。視界確保のために一部が透明な素材になっている。耐久性も備えている。営業部・小川は「いちばんは安全性。乱暴に扱っても使えるよう取り組んでいる」などと述べた。