エスカレーター、片側を空ける習慣いつから?1987年の映像では歩かずに二列に並んで乗っていた。バブルで乗り方に変化。経済を優先する風潮から急ぐビジネスマンのために鉄道各社が片側空けを推奨した時代も。その後、転倒しケガをする人が続出。事故防止のため現在は立ち止まることが推奨されていが、エスカレーター事故が2年間で1550件という調査結果も。相次ぐ事故を受け3年前に埼玉県が全国で初めてエスカレーターの利用者に立ち止まることを義務づける条例を施行。変化はあったのか?筑波大学の調査では、約6割だった歩く人は3か月後に約4割に減少したが1年後には約6割に逆戻りした。専門家は立ち止まらずに歩くのは危険と隣り合わせの行為と指摘した。大阪・関西万博の最寄り駅となる夢洲駅ではLED照明を使って立ち位置を強調する「片側空け抑止機能」付きのエスカレーターを設置予定。去年、「二列で並んでの使用」を義務付ける条例を施行した名古屋市ではAIを搭載したセンサーが歩く人を検知し注意するアナウンスが流れる。