NTTが今日開いた記者会見で、NTT・島田明社長は、まるで隣りにいるような存在を感じる未来のコミュニケーションを創出すると述べる。NTTが大阪関西万博で世界初の技術「3D空間伝送」を公開する。大阪吹田市の万博記念公園で歌手のPerfumeがライブを開催。そのライブ空間全体の要素を3Dで夢洲の万博会場に、ほぼリアルタイムで伝送する。伝送される情報は映像や音声だけではない。大阪関西万博担当・山本恭子さんは、ダンスパフォーマンスで生じる振動も正確に再現されて夢洲に来ているお客に伝えることができるなどと説明。この空間伝送で活用するのがNTTが開発する次世代の通信基盤IOWN。電気信号を光に置き換えることで遅延がほぼない高速大容量の通信が可能になる。NTTは1970年の大阪万博でワイヤレステレホンを公開。固定電話が主流だった時代に多くの来場者が、この未来の電話を体験した。これが、その後の携帯電話やスマートフォンの開発に生かされた。