世界トップラスの安全性を誇ってきた日本のお産。長年課題となってきた医師不足が解決されないまま、いま岐路に立っている。切迫早産や持病のある妊婦の出産、それに低体重で生まれた赤ちゃんのケアなどは、専門性の高い医師のいる総合周産期母子医療センターなどで受け入れることになっている。全国に110箇所余あり、地域のお産の中核を担っている。その医療体制を今後維持できるのか、危機感が強まっている。長崎県大村市・国立病院機構長崎医療センターなどの取り組みを紹介。母親の高齢化。医師の働き方改革が与える現場への影響。