まさにこの人からロスが始まったのが「あさが来た」でディーン・フジオカさん演じる五代才助。さり気なくあさを励ますかっこよさは視聴者を虜にしました。病に倒れ死を覚悟した五代があさと最後の言葉を交わす名シーン。「五代様ロス」が社会現象に。その6年後「大河ドラマ 青天を衝け」ではディーン・フジオカさんが再び五代として登場し喜びの声が上がりました。実は「あさが来た」の50年前、第6作の「おはなはん」ですでに同じような現象が起きていたのです。朝ドラロスの元祖ともいうべき人物が速水中尉。速水中尉が戦死するのではと心配した視聴者から「死なせないで」という助命嘆願が多数届きました。それを受けて急遽台本が書きかえられ新婚生活の様子が追加されるという異例の処置が。1997年放送「あぐり」では野村萬斎さん演じる望月エイスケの突然の死に「実は生きていたことにしてほしい」という声が多数寄せられました。その後エイスケが再登場しファンを喜ばせました。「カーネーション」のヒロイン糸子は家庭ある身の周防とひかれ合う。別れの日に周防から“おいも 好いとった”と言われる名台詞で視聴者からは「おいも回」と呼ばれるように。3週の登場ながら周防は強烈な印象を残しました。