去年滋賀県で醸造が始まったクラフトビール。地域の農作物を使ったクリアな味わいが特徴。去年10月、大津市のビアバーでクラフトビールを楽しむイベントが開かれた。この日提供されたのは去年9月に東近江市で誕生したブルワリーのビール。造っているのは清水さん(カナダ出身)、大西さん(大阪出身)、田中さん(滋賀出身)。3人は9年前、県内のクラフトビール会社のアルバイトで知り合い、将来に向けてある約束をした。大西さんはニュージーランドでホップの栽培方法を学び、北海道の会社でも働いて醸造の技術を身につけた。2人も国内外で修業を重ね、3年前3人が出会った滋賀県でブルワリーを立ち上げる決意を固め、声を掛けた。創業を決意してからの2年間は苦難の連続。ビール造りを行う物件が1年以上決まらず、その間に円安が急速に進む。設備も値上がり。新たに600万円が必要となり資金繰りに行き詰まる。クラウドファンディングを立ち上げると地元の人などから資金が集まりブルワリーの設立にこぎつけた。