メキシコで初めて女性大統領が誕生する見通しとなった。2日に行われた大統領選挙。与党・左派政党のクラウディア・シェインバウム氏が勝利演説を行った。選挙戦は与党「国家再生運動」のシェインバウム氏と野党連合のガルベス氏の女性候補2人の争いとなった。選挙管理当局はシェインバウム氏の得票率が58~60%でガルベス氏に大差で勝利する見通しだと明らかにした。シェインバウム氏は1962年生まれ、ロペスオブラドール大統領の後継者。2018年~2023年までメキシコシティー初の女性市長を務めた。科学者でもあるシェインバウム氏は再生可能エネルギーや気候変動に関する研究に取り組み、貢献した国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)で2007年にノーベル平和賞を受賞した。選挙戦で社会保障や治安政策などの継続を訴え、就任後にその手腕が問われる事になる。