住専が作られた1970年代、銀行は大企業にお金を貸す所であって住宅ローンを組むところではなかった。そこで当時の大蔵省が主導し、住宅ローンを専門にする会社の設立を提案。これに銀行と農協などが協力しそれぞれがお金を出し合って8社の住専が作られた。この個人向け住宅ローンに人気が集まったということなのだが、今まで相手にしてなかった銀行が住宅ローン事業へ参入してきたことにより住専の立場が危うくなっていくことになった。銀行は資本力があるから「住宅金融の専門会社より低い金利で貸してあげますよ」とか勧誘してきた。
銀行に客を奪われ始めた住専は当時景気の良かった不動産業への融資を積極的に行うようになった。しかしその後に起きたバブル崩壊により経営破綻。その損失額は6兆4000億円にのぼった。この損失は結局税金で返済をしましょうということになった。6.4兆円のうちの大半は銀行と農協で負担したが、それでも足りないおよそ6800億円を税金で補填することが決定。でも一般の会社が倒産しても税金で助けてくれないということで、住専への特別待遇が大問題になった。
税金を使うという大問題になった判断が今の日本の金融業界を救うきっかけになっていた。住専から借りたけど返していない組織がいっぱいあった。それをちゃんと取り立てようじゃないかという組織ができた。債権回収の専門の組織ができたが、結果的に国に戻ったのは18億円程度だった。そのあとの金融危機で銀行が潰れそうになった場合、公的資金でとりあえずは助けながらお金をちゃんと返してというシステムを作り、結局全部のお金を取り戻したのは今年に入ってからだった。
銀行に客を奪われ始めた住専は当時景気の良かった不動産業への融資を積極的に行うようになった。しかしその後に起きたバブル崩壊により経営破綻。その損失額は6兆4000億円にのぼった。この損失は結局税金で返済をしましょうということになった。6.4兆円のうちの大半は銀行と農協で負担したが、それでも足りないおよそ6800億円を税金で補填することが決定。でも一般の会社が倒産しても税金で助けてくれないということで、住専への特別待遇が大問題になった。
税金を使うという大問題になった判断が今の日本の金融業界を救うきっかけになっていた。住専から借りたけど返していない組織がいっぱいあった。それをちゃんと取り立てようじゃないかという組織ができた。債権回収の専門の組織ができたが、結果的に国に戻ったのは18億円程度だった。そのあとの金融危機で銀行が潰れそうになった場合、公的資金でとりあえずは助けながらお金をちゃんと返してというシステムを作り、結局全部のお金を取り戻したのは今年に入ってからだった。
