史上初2度目の満票MVPを受賞した昨シーズン。会見で語られた言葉を読み解くと大谷選手独自の感覚について話す場面が多く見られた。4月6日のマリナーズ戦、タイムリーヒットを放った。試合後、振り返ったのは凡退した打席だった。結果よりも感覚を結果に結びつけた試合がある。出場した直近6試合でホームランが出ていなかった大谷選手。試合前には珍しく屋外バッティング練習を行った。すると第一打席で7試合ぶりにホームランを放った。6月に入ると感覚が実を結んだのか打棒が大爆発し、月間15本のホームラン。その時に語られたのも独自の感覚だった。投手としてもドジャース打線を相手に7回12奪三振1失点も敗戦投手。それでも清々しい表情を見せていた。「振る前」「投げる前」から持つイメージが結果に結びついていた。