今回は大阪市城東区の野江界隈。その名の通り大阪城の東側にあり、どこか懐かしさを感じる街。野江は京都にも大阪にも出やすい丁度良い場所にあった。交通の便が良かった野江はかつて榎並猿楽が栄えた地で、伝統の良さを語り継いでいこうという取り組みが定期的に行われている。野江の町を歩いているとよく目にするのが印刷やプリントという看板。印刷会社の社長・野村いずみさんは父が始めた会社を継ぐ2代目。こちらは活版印刷でプリントやデジタルにはない凹凸が人気だそう。最近は活版印刷の温かみを生かしたオリジナルのカードを開発。古いものを大切にし、新しいものを作る人の町、野江。最近はJRの新しい駅もできファミリー層が増えている。1年前にカフェをオープンした小出さん。もともとお菓子メーカーに勤めていた経歴を活かし、マフィンのレパートリーは100種類以上。小出さんは野江出身ではないが、都心から程よく離れた野江の雰囲気を気に入ったという。夜、地元の若い世代が集うお店が駅前にあった。地元の若者が夢だったたこ焼き屋を開いた。なにもないと思っていた野江の町。今、盛り上げようというつながりが生まれている。
住所: 大阪府大阪市中央区大阪城1-1