アストロスケールホールディングスは、いわゆる宇宙ゴミを世界で初めて除去する取り組みを行なっている。宇宙ゴミは直径10センチを超えるものだけでも約3万6500個あり、そこに9000基の人工衛星が飛んでいるので地球周辺の宇宙は大混雑している。そうしたデブリは秒速7.5キロで飛び交っている。これまでにもデブリの衝突と思われる人工衛星へのダメージはいくつも報告されている。アストロスケールは2013年創業の民間企業で現在技術者を中心に500人が在籍している。自社で開発した衛星がデブリを抱えて大気圏に突入して焼却するのが宇宙ゴミ除去の概要。現在実現に向けて実験を重ねている。アストロスケールの商業デブリ除去実証衛星・ADRAS-Jは、2月18日に打ち上げられたばかり。ターゲットはH2Aロケットの上段部分で、大接近し損傷状況などを調べる予定。