3月、山梨県内の高校で石川県輪島市にキャンパスがある系列校の卒業式が行われた。そこには一知さんの次男・悠樹さんの姿もあった。震災がなければ春から岐阜県の大学に進学する予定だったが、悠樹さんは経済的な負担を考え進学を諦めた。悠樹さんは避難先の母親の実家を出て消防士試験の合格を目指すという。町野町ではもう少しで仮設住宅が完成する。この先について話し合う機会も増えた。3月下旬、地震以降始めてもとやスーパーに野菜と果物が入荷した。一知さんは入居が始まった仮設住宅に移動販売に出向いた。
能登半島地震から3か月。いまだ石川県内の被災地では約6680戸が断水、3740人が一次避難場所に身を寄せている。復興までの長い道のり、必要とされる限り町に1軒しかないスーパーをこれからも開け続けたいというのが本谷さん一家の願い。
能登半島地震から3か月。いまだ石川県内の被災地では約6680戸が断水、3740人が一次避難場所に身を寄せている。復興までの長い道のり、必要とされる限り町に1軒しかないスーパーをこれからも開け続けたいというのが本谷さん一家の願い。