阪神甲子園球場で昨日開場100周年を記念した式典が行われた。記念式典のナビゲーターを務めたのは阪神タイガースの熱烈なファンとしても知られる俳優・渡辺謙。式典には野球界をはじめ各界の著名人が参加。先頭を歩くのは阪神OB・吉田義男元監督。1985年には阪神タイガースをチーム初の日本シリーズ制覇に導いた。この年、猛打でチームをけん引し阪神優勝の立役者となった最強助っ人ランディバースは、昨日の式典にも登場し球場内を大いに沸かせた。甲子園にゆかりのある荒木大輔さんの姿も。1980年、早稲田実業1年生の夏に甲子園大会で準優勝。甘いルックスからアイドル的人気を誇り大ちゃんフィーバーを巻き起こした。阪神甲子園球場は1924年、大正13年8月1日日本初の本格的野球場として誕生。当時は甲子園大運動場という名称だった。開場から約2週間後の8月13日には、第10回全国中等学校優勝野球大会が開催され、高校野球の聖地としての歴史が始まった。当時の貴重な映像:1926年・第12回全国中等学校優勝野球大会を紹介。内野部分は50段の座席を有する鉄筋コンクリート造りのメインスタンドで、外野部分には20段の木造スタンドを有し、5万人分の観覧座席を備えていた。1934年、昭和9年に日米野球のために来日した野球の神様・ベーブルースは甲子園球場を見て「大きすぎる」と語った。その翌年、1935年には阪神タイガースの前身である大阪野球倶楽部、通称・大阪タイガースが誕生。野球以外のスポーツやイベントも行われてきた。1936年、昭和11年には演技者およそ1万5000人による体操大会が行われた。企業で行われている工場体操や大阪府と兵庫県の女子中等学校生徒合同体操。阪神甲子園球場は、伝統を守りつつ、次の100年に向け歩みを続ける。