アンドレス・イニエスタ選手40歳が引退会見を行った。2010年のワールドカップでは決勝でゴールを決め、母国スペインを初優勝に導きた。スペイン1部リーグの強豪バルセロナ、J1・ヴィッセル神戸で数々のタイトルを獲得するなど、輝かしい成績を残した。引退会見で日本への思いも語った。世界から80社を超えるメディアが集まった記者会見でイニエスタ選手は家族と共に会場入りした。引退の理由を「もうやりきったと思った」と語った。イニエスタ選手は、選手として円熟期を迎えた2018年にヴィッセルに移籍、魔法をかけたようなプレーで日本中を魅了、異国の地でキャプテンも務め、タイトルに無縁だったチームを天皇杯優勝に導いた。当時のチームメイト酒井高徳選手は「日本に与えてくれた世界の技術は非常に計り知れない大きなものを残してくれた」などと語った。ピッチの外でも積極的に交流を図り、神戸の人たちから愛される存在となった。今後について、イニエスタは「サッカーからは離れられないと思う自分の人生だったしこれからも。今は指導者になる準備を始めている」などと語った。バルセロナでチームメートだったリオネルメッシ選手は「一緒にプレーするのを最も楽しんだ仲間の1人、ボールもあなたを恋しく思うだろう」などとコメントを寄せた。