おととい鹿児島県各地で目撃されたのは流れ星の中でも特に明るい火球。北海道では夏の風物詩ペルセウス座流星群とオーロラが一緒に観測された。おそらく国内初。オーロラは太陽風というプラズマといわれるガスの流れが地球にぶつかって空気中の酸素や窒素が光る現象で通常はアラスカなどの緯度の高い場所でしか見られないが今回、北海道で観測されたのはレアケース。低緯度オーロラは太陽の表面で起こる爆発現象が引き起こす磁気嵐が激しい時にだけ普段より南の地域に出現する。通常のオーロラと比べて赤く見えるのが特徴で太陽の活動が活発になっている証拠でもある。情報通信研究機構・久保勇樹副室長によると太陽活動が大きくなって宇宙環境が乱れると無線通信ができなくなったりして航空機が地上の管制と通信できなくなったりGPSの測位誤差が大きくなったり人工衛星に誤作動が起きたり地上の送電網に影響が出て停電が起きるという。今年5月にアメリカでオーロラが確認された時には電力系統やGPSなどで異常が報告されているそう。太陽の活動は11年周期で活発化しピークとみられるのは来年。