中国の独自の宇宙ステーション「天宮」は2022年に完成した。現在宇宙飛行士は常駐しており、年2回交代要員を送るために宇宙船を打ち上げている。数年以内には外国人宇宙飛行士としてパキスタンの宇宙飛行士を初めて滞在させると発表している。中国の宇宙開発は着実に力をつけており、月の裏側に無人の月面探査機を送り、土壌などのサンプルを持ち帰ることに成功した。この土壌は現在大阪・関西万博の中国パビリオンに展示されている。アメリカは日本も参加する国際月探査プロジェクトのアルテミス計画で2027年半ばに宇宙飛行士の月面着陸を目指している。また、宇宙飛行士が月に降り立つ際に活用する月を周回する新たな宇宙ステーション「ゲートウェイ」の建設も計画している。中国は2030年までに宇宙飛行士による月面着陸を目指すほか、2035年までに月面に科学実験や資源開発を行う研究ステーションを整備するとしている。