富山と長野を結ぶ北アルプスの山岳ルート立山黒部アルペンルートの一部区間で利用されてきたトロリーバスは、国内で唯一運行されてきたが、部品の調達が困難になったことから先月30日に運行を終えた。室堂駅には今シーズンで引退するトロリーバスを一目見ようと多くのファンが訪れていた。トロリーバス運行の責任者を務める区長の堀田淳一は、1996年の運行開始当初を知る数少ない一人。ラストランまであと10日、堀田は半年ぶりにハンドルを握った。そして迎えた最終日、悪天候のため富山側のルートは通行止めに。それでも200人以上の乗客がトロリーバスの最後の雄姿を見ようと詰め掛けた。そして午後3時、最後の便が出発。堀田は無事故で終えられたのは誇りだと話す