静岡・浜松市の鈴木章介さんはプロ野球のトレーニングコーチとして巨人V9を支えた。現役時代は陸上・十種競技の日本記録保持者として1964年の東京オリンピックに出場し15位という結果だったが、監督だった川上哲治からトレーニング専門のコーチとしてフィジカル面の指導にあたってほしいと要請され指導者としての人生が始まった。跳躍選手のトレーニングである短距離ダッシュなどを取り入れたといい、野球以外の競技からコーチが来たことに困惑する声もあったものの王貞治・長嶋茂雄の2人は話を聞いてくれていたといい、王さんは雨の中でも一緒に走ってくれたと振り返っていた。