福島第一原発の廃炉に向け、これまでに約2兆円が投じられ、約4000人が作業にあたっている。先月から住民を対象にした説明会が開かれた。24歳と同い年の井出菜々さん、大雅さんは福島・富岡町で暮らし、廃炉に向けた作業が安全に進められることを願っていた。11年12月、国と東京電力は廃炉の道筋を示すロードマップを発表。21年までに核燃料デブリの取り出しをスタートさせ、36年までに完了。建屋の解体、処分も始めるというもので、最長40年の道筋を示した。小学生の時に震災を経験し、県外へ避難をしていた井手夫妻は富岡町で子供を育て、復興を支えたいと考えているが、廃炉が予定通りに終了するのか憂慮していた。