今日農水省前に集まったのは全国のコメ農家らで、コメの輸入反対を訴えた。もう一つ問題視したのは備蓄米の放出の仕方。昨日小泉進次郎農水大臣は、令和3年産10万トン、令和2年産10万トンの計20万トンを売り渡すと発表した。市場をじゃぶじゃぶにしてコメの価格を下げる狙い。今日午前10時からは21年産の古古古米の販売申請が始まった。14時時点で合計71社・約4万トンが申請したという。イオンはグループ内のディスカウント業態での販売を想定し5000トンを申請、セブン-イレブンも50トンを申し込んだ。備蓄米のネット通販を行っている楽天は契約を見送り、イトーヨーカ堂、ドン・キホーテ運営会社、アイリスオーヤマも今日の申請は見送っている。グループ内で精米工場を持つアイリスオーヤマは8月までに売り切るのは難しいとみている。大手スーパーのために備蓄米を精米する業者も、通常の仕事と一緒に備蓄米の委託精米の方でいっぱいいっぱいだとだと話す。備蓄米1万5000トンを購入したドン・キホーテ運営会社は2%の300トンしか流通に至っていない状態で、備蓄米の入荷を待っている状態だとしている。別の大手小売りからも物流の遅れが指摘されている。