コンビニ大手・ファミリーマートは、あすから随意契約を結んだ備蓄米を1kg税込み388円で販売すると発表した。一方、町の米屋では銘柄米の価格が下落しているという。開店3時間半前から男性が並ぶワケは、お値段5キロ税込み2111円の随意契約した備蓄米を購入するため。早期の備蓄米の店頭販売を成し遂げ、コメ改革を推し進める小泉農水大臣。そんな小泉大臣が今、新たに発信し続けているのが、江藤前農水大臣が放出した「競争入札」の備蓄米の買い戻し。備蓄米の放出をめぐっては、2000円前後の随意契約による備蓄米に比べ、競争入札のほうが高値であるため、小売店が卸売業者との取引をキャンセルする事例も出ている。そのため業者が備蓄米の返還を希望する場合、政府が買い戻す意向を表明。随意契約により安い値段で再び売り渡すことも選択肢にあるとした。先週末から始まった新たな随意契約。町のコメ販売店向けの受け付けは応募多数により現在休止しているが、中小のスーパーなどを対象にしたものはまだ余裕があるとした。これに申請したローソンでは、竹増貞信社長が「入荷後最短3日、そこから約1週間で全国へ提供させていただきたい」と述べた。全国の店舗で1キロ税込み389円、2キロ税込み756円で備蓄米を販売すると発表。さらにセブン-イレブンは無洗米にした2キロを税抜き800円前後で、ファミリーマートではあすから1キロを税込み388円でそれぞれ販売する予定としている。コメの価格が高騰している中、ローソンが新たに打ち出したのは、2023年産以前のコメによるヴィンテージ米おにぎりを、関東の一部店舗で来月以降に発売するという。コンビニのおにぎり戦略はローソンだけでなく、セブン-イレブンでは来週水曜日~4日間限定でおにぎりや寿司を対象としたセールを行い、ファミリーマートでもきょうから購入頻度が高い消費者を対象に、先着順でおにぎりの割引回数券を販売する。備蓄米投入による値下がりが期待される中、コメ販売店の人から「随意契約の備蓄米が市場で販売されるようになってから、仕入れ価格、市場価格が下がっています」との衝撃発言があった。本当にコメの市場価格は下がっているのか。