自民党総裁選は投開票が明後日に迫った。9人の候補者は国会議員票の上積みを目指し、個別に支援を求めたり、有力議員と面会したりするなど動きが激しくなっている。高市経済安全保障担当大臣は、国会議員票の上積みに向けて議員に電話をかけて支持を呼びかけた。小林鷹之氏は東京・足立区で街頭演説を行った。林官房長官は国会内で記者団に対し、「自分の政策、考え方、国家観を最後まで訴え続けてしっかり戦い抜きたい」などと述べた。小泉進次郎氏は選挙対策本部で陣営の会合を開き、10人余りの議員が出席した。上川外務大臣は麻生副総裁と面会。同席した議員によると、上川氏は「最後まで頑張りたい。応援してほしい」と述べ、麻生氏は「日本の将来を考えないといけない」などと述べたという。加藤元官房長官は、党所属議員の事務所を回り支援を求めた。都内で記者団の取材に応じた河野デジタル大臣は「政策に対して賛同してくれる人は一定数いるのではないか」などと述べた。石破元幹事長の陣営は、国会議員票の上積みに向けて働きかけを強化していくことを確認した。また、石破氏は自身の掲げる経済政策について「地方の豊かさ、雇用、所得が増えていくように岸田政権の成果を引き継いでいきたい」などと述べた。茂木幹事長は自らを支援する中堅若手の議員と意見を交わした。一方、旧派閥単位での動きもみられた。旧安倍派出身の衆参両院の議員約30人が会合を開き、党内情勢や投票先などを巡り意見を交わしたという。また岸田総理大臣は旧岸田派出身の小野寺元防衛大臣と面会し、総裁選挙を巡って意見を交わした。候補者は議員への支持拡大に向けて、明日も最終盤の働きかけを行うことにしている。