U23パリ五輪アジア最終予選準々決勝で日本代表はカタール代表と対戦、負ければ終わりの背水の陣となった。前半には山田楓喜が先制ゴールするがカタールに同点に追いつかれた直後、相手ゴールキーパーがペナルティーエリアの外でヘディングした際、ジャンプしたスパイクの裏が細谷真大の腹部に直撃し飛び蹴りのような形になりカタールはゴールキーパーが退場。後半、数的不利のカタールがゴールするが、木村誠二がゴールを決め同点に。試合は延長戦に入り細谷がゴール、その後、1点を追加した日本は開催国・カタールを下し、今年夏のパリオリンピック出場へあと1勝となった。大会直前の取材で細谷真大は「金メダルを意識している」と語っていた。細谷は2001年、茨城県生まれ小学1年生の時にサッカーを始めると6年生の時にはチームを全国大会へ導き幼少期から点取り屋の片鱗を見せていた。柏レイソルの下部組織に入団し、2020年にトップチームに昇格。プロ3年目にはベストヤングプレーヤー賞を受賞。昨シーズンはJ1で14ゴールをマーク。今年1月のアジアカップではA代表に選出されたが挫折を味わた。GS初戦のベトナム戦、スタメンに抜擢された細谷はシュートを決めきることができず、前半のみの出場で交代。出場の機会は限られ、ベンチにすら入れずスタンドから見守ることもあった。アジアカップでの挫折をバネに今回の大会に臨みカタール戦では結果を出した。日本代表は準決勝に勝てばパリオリンピック出場が決定するが細谷はその先にあるアジアの頂点を目指しているということ。