先週土曜日の午後4時。行列ができていたのは岐阜市にある飲食店だが、並んでいる人のほとんどが県外から。その数26人中17人。お目当てはギョーザ。この日は約160人が並び、開店後すぐに完売した。2007年オープンの餃子専門店「岐州」。店主の小木曽宏充さんは有名店の料理長のもとで修行を積み、全国の餃子の名店を食べ歩きながら試行錯誤を重ねること8年。ようやく完成させたのが「焼餃子・473円」。見た目は小ぶりで可愛らしい焼餃子だが、中身は本格派。餡は岐阜県産のブランド豚のひき肉、ニラ・ネギなどの野菜に豚骨風味のスープと豚バラで出汁をとったスープが混ぜ込んである。それを蒸し焼きにすること10分。まるで小籠包のように中からスープと肉汁が溢れ出す絶品餃子が完成。その評判はSNSであっという間に拡がり、県外からも客が来る人気店に。しかし厨房に立つのは小木曽さん1人のため、1日に作る餃子の数には限界がある。そのためなかなか食べられない人もいるそう。