全国のスーパーで販売された最新のコメの平均価格。8月31日までの1周間で5キロあたり3891円(前週比+115円)。銘柄米は26週連続4000円台。コメの高騰の要因の1つは、政府がコメの収穫量を正しく把握できていないから。農水省の職員などが田んぼに出向き、稲を刈り取り調べるサンプル調査を実施している。これを元に、コメのでき具合を示す作況指数を出している。去年の指数は平年並みと政府は発表していたが、現場の生産者は多くないとし、政府と現場にはズレがあった。その結果、売り渋り、買いだめ、買い占めなどが起こり、価格の高止まりにつながった。農水省は先月、見通しが誤っていたと認め、作況指数の公表を廃止する決断をした。調査の精度を高める農水省の新たな試みが「生産者からの生データ」「農業×AI」。データ化で収穫量予測をより正確に。AI開発企業などと業務提携。9社と今月中に研究開始へ。岡山大学・学術研究院・田中佑研究教授の研究を紹介。AIを活用したアプリ「HOJO」は、稲の写真を撮るだけで、撮影した部分の収穫量を予測。農水省の関係者、JA幹部も今後の研究に期待をしている。新たな試みでコメの価格にどう影響するのかについて、専門家は「収穫量を出すタイミングが重要。卸売り業者などの仕入れが始まる前に見通せれば価格を下げる効果があるかも」という。別の専門家は「正しく見通せれば一時的な買い占めによる価格高騰、暴騰はおさえられる。品質のよいコメの収穫量はAIでは予測が難しいのではないか」という。
