15年前からサイン鑑定会社を運営する松本さん。大手スポーツ用品店からスーパースターのサイン鑑定を求められるなど、数少ない専門家の一人。これまで5000件以上の鑑定を行ってきたが特に最近は依頼が急増しているという。中でも最も鑑定を頼まれるのは大谷翔平選手のサイン。松本さんはサインの細かい筆使いなどを観察する。コロナ禍以降、拡大するネット上の取引。松本さんは悪質な出品者がいればネットオークションの運営会社などの通報してきたが、対応が追いつかないほどだという。購入した大谷選手のサインボールが松本さんに偽物の可能性が高いと鑑定された男性。6月、ネット上で大谷選手のサインボールが約28万円で出品されているのを見つけた。ボールの識別番号もあり、ネットでも確認をした。さらに、出品者の評判が極めて良いと示されていたことも購入の決め手となった。それでも、男性は高額だったこともあり筆跡の鑑定を松本さんに依頼したところ、偽物の可能性が高いと告げられた。男性は返金を依頼し、出品者は返金に応じた。偽物は著名なアニメーション作家やアイドルのサイングッズなど多岐にわたる。