一部の物質が有害とされる有機フッ素化合物PFASの濃度を下げる技術の実証事業で、きょう吉備中央町では土を採集するための掘削作業に向けた準備が始まった。吉備中央町は浄水場から高濃度のPFASが検出され、おととし、発生源とみられる使用済み活性炭を入れた袋が撤去されたあとも県が水質調査8万4000ナノグラムのPFASが検出されている。掘削作業は11月上旬まで行われる予定で、環境省は集めた土をPFASの濃度を効果的に下げるための知見を得ようと行う実証事業に使用。実証事業では、850度以上の高温でPFASを熱分解したり、土を粒子の大きさごとに分けて洗浄したりするほか土を固めることでPFASを封じ込める方法が試されるという。