国の作業部会で南海トラフ巨大地震の防災対策を検討してきた名古屋大学の福和信夫名誉教授に話を聞くと、「巨大地震注意というのは南海トラフ巨大地震の震源域の中の一部で起きたことに対する情報提供。この一部での地震によってその後、ゆっくり滑りなのか、場合によっては巨大地震につながる可能性がゼロではないので、その場合にも適切に命を守っていただくための情報。必要以上に怖がる必要はない。一方で日頃やっているべき対策については点検をしておいていただきたい。一時避難場所の確認や避難経路の確認などをしていただき、地震が起きたら速やかに避難できるような準備をしておいていただきたい。予定をされていた帰省とか旅行を中止にする必要はないと思う。ただし、地震が起きても大丈夫なように旅行先・帰省先のハザードマップをあらかじめ調べておいていただきたい。帰省される方々はご家族の方々と今後の防災対策の在り方などを一緒に議論しておいていただくために使っていただきたい」などと語った。