民間の調査会社「帝国データバンク」がまとめたところ、来年1月から4月までに値上げされる予定の食品は4か月連続で1000品目を超え、6121品目となった。このペースが続けば来年1年間に値上げされる品目数はことし1年間に値上げされた品目数を上回る可能性があると指摘している。品目別では弁当向けの冷凍食品や缶詰など加工食品が2121品目と全体のおよそ3割を占めて最も多く、缶ビールやコーヒー製品といった酒類飲料が1834品目、パンが1227品目などとなっている。値上げの要因は原材料高が最も多かった一方で、ことしに比べて物流費や人件費を理由に挙げるケースも増えている。帝国データバンクは「来年春にかけて値上げラッシュが常態化する見通しだ。物流費や賃上げによる人件費の増加など、原材料高以外の要因も増えており、その後も値上げのトレンドが続くと見込まれる」としている。