愛知県常滑市にある和菓子店を運営する会社ではある商品のヒットをきかっけに従業員の給料の賃上げを行った。和菓子の販売や喫茶の提供を行うこの店は正社員やパートが30人働いている。3年前に地元の大手トイレメーカーのために開発したもなかはあんこをトイレ型のもなかにいれて食べるというユニークさが話題になり一般販売も行われるように。これにより売上が3割以上増加し、このチャンスを逃すまいと一昨年には正社員の基本給を15%アップしパートの賃金もひきあげた。社長の稲葉さんは原材料費の上昇を考えるとためらいもあったがこの所人手不足に悩んでいたこともあり賃上げを決断した。賃上げで社内はこれまで以上に活気づいたという。売上に貢献しようと従業員から新しいメニューのアイディアが次々に考案され、技術力をあげることにより賃上げをした企業も。群馬県高崎市にある金属加工会社の社長の茂原さんは鍵となったのは思い切った設備投資。1億円の機械は金属を折り曲げる、穴を開けると言った複数の工程を自動で精密に行うことができ、日本に20台ほどしかないという。こうした新しい機械をここ数年で6台導入した。その結果、技術力があがり、多様な業種の企業から受注できるようになり、特定の企業に依存することがなくなり価格交渉ができるように。こうした取り組みで売上が増加。一昨年には会社全体で3%程度の賃上げを行ったという。茂原さんは、機械の購入資金を工面するために複数の省庁にある補助金を徹底的に研究。申請しても10%ほどしか採択されないものもあるが数ヶ月かけて綿密に準備し補助金を得ているという。