去年、広島で20年ぶりに開催された日本代表戦。試合が行われたのは平和記念公園や原爆ドーム近くに建設されたスタジアム。去年開業し、サンフレッチェ広島のホームスタジアムとして使われるなど広島の新たなランドマークとなっている。このスタジアムの建設に尽力したのがサッカー日本代表の森保一監督と森保監督の恩師・今西和男さん。今西さんは、広島で生まれ、4歳の頃に実家で被爆。左足には今でもやけどの痕がある。やけどの痕をソックスで隠せるのもサッカーを選んだ理由だったという。日本代表に選出、引退後はサンフレッチェ広島の総監督に就任。その時にスカウトしたのが森保一監督だった。今西さんとの出会いについて、森保監督は、出会わなければ100%今の自分はなかったとコメント。エディオンピースウイング広島が開業。今西さんは、原爆のことを思い出すためにもここにスタジアムを作るとコメント。財源や候補地などの問題で一度はとん挫してしまうが、再び活動を進めたのが森保だった。署名約37万人、70億円超の寄付金が集まり、ついに開業。終戦から80年、広島で出会った2人の平和への思いは今も受け継がれている。
住所: 広島県広島市中区大手町1-10