冬の間の渋滞の緩和や保護者の送迎の負担軽減につなげようと、弘前市は高校生などを対象に主に市内で運行される鉄道やバスなどに定額で乗り放題になる、サブスクの取り組みを始めることになった。先月28日に行われた有識者や交通事業者などが参加する弘前市の公共交通会議で市の担当者が公表したもので、市内に住む高校生などが弘南バスの全線、弘南鉄道、弘南線と大鰐線市内の乗合タクシーに定額で乗り放題になる、サブスクの取り組みを導入するという。弘前市では徒歩や自転車での通学などが難しくなる冬の間の渋滞の緩和や、保護者による生徒の送迎の負担などが課題となっていて、この取り組みの導入によって移動の利便性を向上させるとともに市民の公共交通の利用が増える効果が期待できるという。弘前市は今月、検討部会を立ち上げ料金や利用方法などの検討を始めるほか、来年1月から2月には実際に社会実験を行うなど今後3年間をかけて定着を目指すことにしている。