水戸市の偕楽園と植物公園の合わせて130品種の梅が、全国の植物園が加盟する日本植物園協会から未来に残すべき植物の文化遺産「ナショナルコレクション」に認定された。日本植物園協会は7年前から国内で栽培され、貴重な種をナショナルコレクションに認定していて、審査委員が現地調査などを行い、ことし3月、偕楽園と水戸市植物公園の梅、計130品種を認定された。このうち偕楽園の「烈公梅」は徳川斉昭のおくり名にちなんだ品種で水戸の弘道館で生まれた品種である。また、植物公園でも植えられている「輪違い」は江戸時代の文献に基づき、この名で認定され1本の木に白やピンクのさまざまな花が咲くのが特徴である。水戸市植物公園の西川綾子園長は画一された花壇が愛される欧州と違い、色や形から咲き方や模様まで多様性をめでて名前をつけるのが日本の歴史的な園芸文化などと話している。市植物公園では、今月25日から8月25日まで梅の歴史や品種などを解説したパネル展を開くことになっている。
住所: 茨城県水戸市三の丸1-6-29